当店は本日から17(金)まで冬季休業です。初日の今日は朝からのんびり、適当に本を読む時間も取れました。ということで本棚への追加情報を。
今回の新入荷は“寿屋”(サントリー)の広報誌「洋酒天国」の豆本です。Oさんのご厚意で、ご自宅の所蔵品を置かせていただけることになりました。豆本の存在は今回初めて知ったのですが*1、同封されていた月報によると、12回配本・3年間完結の全36巻構成だったそうです。一冊一冊、カバーには柳原良平のカラーイラストが描かれ、3巻ずつの函入りというたいへんに凝った造り。お預かりしたのは第1回~第4回配本の12冊でして、まずは第一回配本分の3巻:
第13巻 わが盃の酒飲み作法(柴田錬三郎)
第25巻 酒の診察室(木崎国嘉)
を置くことにします。なお、経年のため冊子本体に背表紙から外れてしまっている部分があります。外観は至ってキレイですが、お手に取られる際はその点ご注意くださいませ。
店主はビールはじめ洋酒を飲む習慣がまったくないので、洋酒天国については開高健や柳原良平の仕事として名前に聞き覚えがある程度でした。今回初めて読んだところ、あからさまに男性目線なノリに少なからず違和感を覚えてしまいましたが、「夜の岩波文庫」*2っていうくらいですから、元々そういうテイストが売りだったようですね。しかし、柴錬にしても25巻の木崎国嘉*3にしても、醸し出される昭和感が強烈であります。
*1:調べたらけっこう出てくる。例えば恵文社のwebサイト:洋酒マメ天国 36巻揃い(月報付き)|恵文社一乗寺店 オンラインショップ
*2:開高健自身による名?キャッチコピー。海月書林さんの特集ページにて知る https://www.kurageshorin.com/yoten.html