山の上の家-庄野潤三の本 (2018, 夏葉社)
発売後すぐに手に入れていたのになかなか手をつけられず*1、ようやく読了。タイトルの「山の上の家」は、庄野潤三が家族と暮らした川崎市生
氏の小説には『「好きな、気に入ったものだけ」を繰り返し描くことによって現れ
あと、夏葉社刊行物の例に漏れず、本書も本としての佇ま
かくも激しく甘きニカラグア/フリオ・コルタサル(1989, 晶文社)
1988年から93年にかけて晶文社から発刊された「双書20世紀紀行」の一冊。このシリーズは中身も装丁も素敵なので、見つけたら確保するようにしている。本書はアルゼンチンの作家フリオ・コルサタルによる、サンディニスタ革命期ニカラグアを舞台にしたルポルタージュ。というか予想以上に全面的なサンディニスタ賛歌だった。シリーズの他の本はもう少し中立的というか、淡々とした見聞録といった色合いが強かったので*3、熱気あふれる文体が良くも悪くも印象的。
珈琲屋をやっている以上、コーヒー産地であるラテンアメリカの歴史や文化については細々とでも勉強していきたいと思っていて、本書はそういう意味でもちょっとした取っ掛かりになった。
落語や噺家にまつわるエッセイ、著者による創作SF落語(星新一
門司の幼少時代/山田稔(2019, ぽかん編集室)
昨年の当店オープン前に、善行堂店頭で購入。これも先月になってようやく読めた。この方のエッセイはいつもしみじみ面白い。下関の綾羅木に別荘があったなど、見知った地名もちらほら出てきて親近感が。
刊行記念イベントはプレオープンと完全に重なってしまって参加できず、残念だった。