珈琲山居のブログ

京都市の珈琲店、珈琲山居(こーひー・さんきょ)です。こちらのブログから、お店に関するお知らせや日々のあれこれをお届けします。

日記(4/29~30・完)

4/29(水)

 今日も読書デイ。久々に小説が読みたくなり、ルシア・ベルリン「掃除婦のための手引き書」を手に取った。昼頃に家を出て、KさんとOさんに豆の配達。ついでに猫町さんのテイクアウトランチもお届けする。Oさんからは大きなアスパラガスと欧風堂のオムレットをいただいた。

 まっすぐ帰って自分たちも少し遅めの昼食。「今日のおひるごはん」は筍と鶏団子の野菜煮という初めてのメニュー。引っ越して以来すっかりご無沙汰している猫町さん。お持ち帰りであっても野菜の充実ぶりは変わらず、トマトとハーブの効いた鶏団子はもちろん美味しかった。ボリュームもたっぷり。オムレットは有難くおやつに食す。

 夕方にかけて店の掃除と焙煎の準備など。一日遅れで火曜の朝刊を眺めていたら、「ハンケイ京都新聞」の広告がやたら目に付く。これは京都新聞の自社広告だろうから、外部の広告出稿が低調ということ?そうこうしているうちに今日も新聞を買いそびれたまま日が暮れた。

 夕食:鶏団子(お昼の残り)、ホワイトアスパラの豆乳マヨ添え、豆腐(大徳寺小川)、山葵醤油漬け、キャベツ糠漬け、新玉ねぎと春大根の味噌汁、七分搗きご飯

 ルシア・ベルリンは空き時間を使ってちまちま、と思っていたのに面白すぎて止まらず、結局読み終えてから寝た。

 

4/30(木)

 朝、焙煎2セット。簡単に朝食を済ませて色々仕事をしていたらあっという間に10時半になっていた。今日はCamera Obscuraの2ndアルバム「Underachievers please try harder」で開店。易きに流れているわけではないのだけど、CDプレーヤーがあるとどうもCDばかりかけてしまう。長いこと聴いていなくて懐かしいというのもあるか。

 開店と前後してFさんから親切なメールをいただく。さっそく従来のやり方を見直し、新しい道具を導入することに。こういうとき即座に対応できるのは、今のような営業形態*1の利点かもしれない。今回は結果的に大事に至らなかったものの、よくよく気をつけねば。京都新聞の一面見出しは「緊急事態宣言 延長で調整」。例によって特に驚きなどはない。文化面にはヤマザキマリ氏の手記と赤坂真理氏の論考。

 初夏のような陽気につられ、日中は表のドアをずっと開け放して営業する。BGMはほぼずっとアメリ*2。郵便受けをチェックしたらベトナムから手紙が届いていた。

 夕食:厚揚げと大根、新玉ねぎのグリル、アスパラガスのオリーブ油炒め、味噌汁、いなり寿司(ほり場さんテイクアウト)、甘夏。あまりお腹が減らず軽めに済ませる。

 JAPANGRAPH、第2号(岩手)・第3号(愛媛)・第4号(群馬)・第5号(島根)読了。

 

 

 とりあえず一か月のつもりで、日記めいたメモ書きを綴ってきた。この状況、何かしら記録しておいたら後々面白いかも・・・という単なる思いつきの割には、意外と途切れず続いたものである。

 営業時間が短くなった一方、ブログの更新でPCに向かう時間は増え、WEB上の興味深いテキストを目にする機会も自然と多くなった一か月だった。せっかくシェアする以上は、できるだけ面白いもの・前向きなものをと思い、いくつかはここでもリンクを貼った。そういう意味で、最終日の今日取り上げるとしたら、まずは新宿ベルクのイートイン営業再開告知。いろんな声はあるだろうけれど、いちファンとしては素直に喜びたい。井野さんによる、いつも以上に気合の入ったツイート:

  

 もうひとつはブックストア・エイド基金。これは書店(と古書店)の支援を目的としたクラウドファンディングで、期間は今日から1か月。

motion-gallery.net

 事態の収束は見通せないながら、こうした意欲的な取り組みが立ち上がり始めているのは心強い。翻って当店はというと、少なくともこのブログについては、あまり意欲的とはいえないペースの更新に戻りそうな気がしている。便りがないのがよい便りということで。

*1:端的に申し上げると、以前より時間の余裕だけはあるということですね・・・

*2:ヨ・ラ・テンゴ「Stuff Like That There」、ジョニ・ミッチェル「Ladies of the Canyon」、ジョニー・キャッシュ「The Man Comes Around」、ザ・バンド「Music From Big Pink」など