アルテリ 第6号(2018, アルテリ編集室〔橙書店〕)
石牟礼道子追悼号。序盤に掲載されている渡辺京二氏の手記からしてたいへんな読み応え。最近たまたま知ったのだけれど、「アルテリ」は「職人の自主的な共同組織」を意味する言葉だそう。どこか悠然と我が道をゆく感じや、それでいて頑なさには流れず風通しの良い印象を受けるところなど、以前からこの雑誌について思っていたことは、そのままタイトルに反映されていた。
ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブック/村上春樹(1991, 中公文庫)
今回読んだのは中公文庫版。表紙にはフィッツジェラルドの有名なポートレートをイラストにしたものが描かれている(装丁は和田誠)。翻訳ライブラリーの装丁も和田誠だけれど、この本については中公文庫の方を手元に置きたい。
そういえば、再読と思っていたのは何かの勘違いだったらしい。短編2篇(自立する娘、リッチボーイ)とも初めてだった。