珈琲山居のブログ

京都市の珈琲店、珈琲山居(こーひー・さんきょ)です。こちらのブログから、お店に関するお知らせや日々のあれこれをお届けします。

ブックオフ大学と私 ~Add some books to my shelf <22>~

 なんだかもう朝からすごい天気ですね。いつもどおり開けてはみたものの誰が来るのかという・・・。しかし、こんなときこそブログの更新にはもってこいだったりするのです。いくつエントリあげられるかしらん。

ブックオフ大学ぶらぶら学部(夏葉社, 2021) 

 ようやく入手。正直なところ、ブックオフには足が向かなくなって久しいのだけれど、あの新古書店にはどうしようもなくノスタルジーをくすぐられるところがあり、こんな本出されたら読むにきまってるだろ!とずっと思っていた。果たして、所収のエッセイ、対談はいずれも愛に溢れて申し分なく、読者はそれぞれのブックオフ史を重ねながら読み進めることだろう。「みんな、ブックオフで大きくなった」の表紙コピーには自分も共感するところ大。遅ればせながら、もう何度目になるか知れない夏葉社の壮挙を寿ぎたい。そうそう、夏葉社といえば新刊「喫茶店松本隆さんから聞いたこと」はうっかり買い逃し現在予約中、来月には。

 ここでわたくし自身を振り返ると(誰も聞いてないけど)、ブックオフとの出会いは高校時代にさかのぼる。本書によれば同社が店舗を拡大し始めた時期と重なっていたようだが、通学路にあった店舗がそこそこの規模だったこともあり、他地域まで遠征した記憶はない。当時は100円コーナーで見つけた漫画*1を部室に持ち込むのが慣例化しており、その頃に読んだ名作は数知れない。都内に出向くようになってからは原宿店、吉祥寺店、高田馬場北店など、東京ならではの大規模店をよく訪れた。本書ではこれらにも言及があり、やはり懐かしさが蘇る。他方、せどり文化に全く接触のないままブックオフを卒業?中退?した自分にとって、Z氏の「せどらー視点のブックオフ・クロニクル」だけは非常に新鮮で別の面白さがあった。

*1:少年漫画の古典的定番作品が多かった