珈琲山居のブログ

京都市の珈琲店、珈琲山居(こーひー・さんきょ)です。こちらのブログから、お店に関するお知らせや日々のあれこれをお届けします。

日記(4/9~10)

4/9(木)
 今日から短縮営業。開店が2時間繰り下げとなれば、いつもより余裕をもって準備できようというもの。が、実際のところ予定していたあれこれの全てが消化できたわけではなく、考えていたよりあっという間に開店時間を迎えた。むしろいままでの綱渡りっぷりに無理があったのでないかということにようやく思い当たる。
 京都新聞の一面見出しは『京都市「緊急事態と同等」』『外出自粛強く要請』。これは時間短縮とか言ってる場合なのかと一瞬たじろぐも、ここ数日と比較すると人通りはまだましに思える。実際、昼過ぎからはちらほらとご来店もあり。
 午前中に生豆25kg届く。先週は20kg納品され、これでしばらくは持ちこたえられそう。配送の方の話:荷物が一気に増えた。例年になく忙しい3~4月である。ただし皆在宅しているから再配達が少ないのは助かる。以上。
 生豆については商社ごとに対応が分かれている。いま使っている3社のうち1社からは、1週間ほど事務所を閉鎖、その間は正袋(大体60kg単位)のみ発送可とのメールが来ていた。他社も業務縮小や感染者発生時の休業など、予めのお知らせという形でアナウンスしている。
 昼過ぎ、京都市図書館サービス縮小の報に接する。ひとまず4/10から5/6までの間、館内に長く留まるような使い方(図書新聞雑誌の閲覧やリファレンスサービス)ができなくなり、予約資料の受け取りと返却が主な業務になるそう。既に同じような措置に踏み切った自治体があるとは聞いていたものの、とうとう来たかという感じ。元々図書館ヘビーユーザーだから余計にそう思うのだろう。今日は閉店後に焙煎1セット。
夕食:肉団子の薬膳スープ煮*1、八雲豆腐の木綿、クレソンサラダ、じゃがいもロースト、もちきび入りご飯。
4/10(金)
 早朝から焙煎2セット。昨日の閉店時点でブレンドの在庫が心もとなくなっていた。今日以降どうなるかわからないまま、とりあえず補充しておくことに。それにしても朝の焙煎は気持ちがよい。特に晴れた日。焙煎室の外に漏れる煙が朝陽にたなびく様子など、何ともいえず美しいのだ。
 京都新聞一面は『府・市「緊急事態」要請へ』。数日前はテイクアウトの勢いに気をとられていたが、新たに休業に入った飲食店も近所に数軒あった。緊急事態*2が宣言されれば、こういった休業の流れはまた加速するのだろうか*3。ちょうど松永良平さんが「STORE FRONT」を改めて紹介されていたこともあり、街と店と人の関係性みたいなものをつい考えてしまう。

 夕方から一段と肌寒くなる。閉店後の焙煎は無し。

 夕食:新玉ねぎとアジのグリル、けんちん風味噌汁、春キャベツと豆腐の蒸篭蒸し、七分搗き米の大根飯(一緒にキヌアが炊き込んであった)。

 

*1:八角、陳皮、棗などいろいろ入ったキット商品にキヌア入りの肉団子を追加

*2:という字面が早くもインフレしつつあるこの頃…

*3:ちなみに午前中の会見で、市長は京都観光の自粛も呼びかけたとのこと