珈琲山居のブログ

京都市の珈琲店、珈琲山居(こーひー・さんきょ)です。こちらのブログから、お店に関するお知らせや日々のあれこれをお届けします。

It's Only a Paper Moon

 昨日は月が綺麗に見られたようですね。先週、京都新聞の一面コラムは月にまつわる歌がテーマでした。何曜日だったか、ペーパー・ムーン(It's Only a Paper Moon)の解説に「ペーパー・ムーンは記念写真の背景として昔のアメリカでは人気があった」とあり、へえーと思って画像検索したところ、大きな三日月に腰かけた人物、という構図の写真がわんさか出てきてアレか、と納得。あと、同じ頃に和田誠の「いつか聴いた歌」を読み返していたらペーパー・ムーンの作曲者がOver the Rainbowのハロルド・アーレンと書いてあって、それにもまたまたへえーとなったのでした。

 前よりジャズをよく聴くようになったので、スタンダード曲にも改めて興味が湧いておおります。ペーパー・ムーンについては昔からナット・キング・コールの歌唱*1で馴染みがありましたが、最近買ったオスカー・ピーターソンのレコード*2では、彼自身がヴォーカルをとっていました。図体に似合わぬ?優しめな歌声でけっこう良かったです。


Oscar Peterson sings Nat King Cole 'It's only a paper moon' 

 

いつか聴いた歌 (文春文庫)

いつか聴いた歌 (文春文庫)

 

  ここ数ヶ月、気になった曲をこの本で探すと大抵載っている。さらっとエッセイのような顔をして辞書のように使える一冊。今更ユリイカ和田誠追悼特集号を読んでいるのもあるけれど、この方の仕事の幅と深さには本当にまいってしまう。

*1:名盤「After Midnight」。彼の音楽は小編成の方が断然好みである

*2:タイトルは「Blues Etude」だけれど今CDで出ているのとは曲目が全然違う。たぶん日本独自の編集盤