珈琲山居のブログ

京都市の珈琲店、珈琲山居(こーひー・さんきょ)です。こちらのブログから、お店に関するお知らせや日々のあれこれをお届けします。

改修工事23日目(腰壁の打合せ)

 打ち合わせで朝から現場へ。ある木材メーカさんに腰壁用の材について問い合わせしていたところ、営業担当の方がサンプル持参で来られることになったのだ。今回、腰壁は床面から90cm程度の高さとし、柿渋系の塗料で焦げ茶色に塗装する予定。塗料との相性や環境(とくに湿気!)のことを考えると、合板よりも無垢材を使うのが良さそう、という方向性まではすんなりまとまったものの、巾木と見切り*1もセットで考え始めたら、選択肢が多いのか少ないのかもわからなくなりつつあったので、この機会に色々お聞きすることができて助かった。

・ナラやアカシアは吸湿性がよく膨張するので、スペーサーを設けて施工するとよい(膨張による板材の突き上げ・剥離が発生する可能性)。

・杉はナラやアカシアのような膨張は気にしなくてよい。薄いと反ることがあるが、厚みが確保されていれば問題ない。

・無垢材に塗装する場合、二度塗りするなら一度目の塗装後にサンディングすると表面のざらつきが抑えられて塗装ノリも良くなる。

・巾木の質感・色調は腰板に合わせるのが無難。

 などなど、初めて知ること多数。

 結果、当初の候補だったアカシア、マホガニーなどの洋材から一転、典型的な国産材である杉が有力候補に浮上してきた。和に振れすぎるかなーと思って殆ど考慮していなかったのだけど、別の部分にDIYで塗ってみた杉の仕上がりがよかった、という事情もある。そんなわけでまた振り出しに戻った感がある腰壁問題。引き続き検討します。

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柿渋系塗装のDIY例 ※住居部分の床面をトミヤマ製「柿渋コートG」で二度塗り。腰板も色合いはこんな感じの黒っぽい焦げ茶、仕上げにはオイルを擦りこんで写真の塗装後よりもツヤ感を出す予定です。

 

*1:どちらも装飾材の呼び名。見たら、あぁ、あれね!となると思います。https://shop.r10s.jp/maruume/cabinet/09new/sonotanomokuzai/habakioo1.jpg