珈琲山居のブログ

京都市の珈琲店、珈琲山居(こーひー・さんきょ)です。こちらのブログから、お店に関するお知らせや日々のあれこれをお届けします。

書をステディ町へレディゴー/安田謙一、辻井タカヒロ(誠光社, 2019) *Add some books to my shelf <7>

 神戸にいった話を書いたところで、安田謙一さん*1のこの本を。

書をステディ町へレディゴー

書をステディ町へレディゴー

 

 いつもどおりのロック漫筆とはいえ、これだけの量がまとまるとけっこうな読み応え。なんてこと無い身辺雑記と思ってさらさらっと読み進めていくと、不意にハッとするフレーズが出てきたりするので油断ならない。あと、最終ページの著者近影(見開き!)が格好良い。お二人とも
 さて、ここからはいつもの脱線。店主が初めて読んだ安田さんの文章はロック慢筆でもなんでもなくて、10年くらい前の国内旅行系ムック*2に載っていた神戸案内だった。三宮~元町あたりの古書店やレコード店、王子公園あたりが紹介されていた気がする。海岸の写真が印象に残っていて、「書いてどうなるのか」を読んだとき、あの本にそこはかとなく漂うセンチメンタルな感じから、その写真のことを思い出した。

*1:「神戸、書いてどうなるのか」は当店で割とよく読まれている一冊。

*2:表紙は緒川たまき、京都、盛岡、益子、倉敷、鎌倉などが取り上げられていた。ディモンシュの堀内さんが大船あたりの定食屋をめぐるような記事もあった。芋づる式にどんどん記憶がよみがえってきたけれど、確かリンカランか何か、生活系雑誌の別冊だったと思う