京都空想喫茶店/九毱 志保(2020, 月讀舎)
京都の架空の8つの喫茶店を舞台にした短編小説『京都空想喫茶店』。
— 月讀舎 (@tsuku43sha) 2020年9月5日
私こと九毱志保が執筆し、自身でフランス装の本に仕立てた月讀舎の一作目です。
2020年9月9日発行予定。 pic.twitter.com/5CivFUrpVO
著者の九毱志保さんからご恵贈いただき、読み終えるなり即、本棚に並べました。
九毱さんは月讀舎(つくよみしゃ)という出版工房を主宰されています。著者兼版元ということになりますが、組版や造本までご自身で手がけられているので、言葉通り「本の作り手」なわけですね。フランス装の真っ白なカバーを開けば活版で印刷された旧字体が並び、本の半ばには赤の糸綴じが目に鮮やか。各編つうじて横溢する喫茶愛にシビれるなんて楽しみ方もいいですし、モノとしての本好きにもグッとくる要素満載。喫茶店で読むのにここまでぴったりくる本はそうないかと思います。この秋の読書にオススメの一冊です。