*[日々]
一件、豆のお届け。
*[読んだ本]
・大坊珈琲店のマニュアル 大坊勝次(2019 誠文堂新光社)
大坊さんのエッセイ集。大坊珈琲店の閉店に際して出版された2013年の「大坊珈琲店」(1,000部の私家版。現在入手できるのは2014年刊行の誠文堂新光社版)には、本書と同じ「大坊珈琲店のマニュアル」と名付けられたエッセイが収められている。そんなわけで最初は増補版か何かなのかと勘違いしていたけれど、今回は珈琲にとどまらず詩歌や美術についても丁寧に綴られた、とても読み応えある一冊だった。あと、前回の“マニュアル”が大坊珈琲店そのものに焦点を当てていたのに比べると、本書は個人史的な色合いが濃いように感じる。
・アメリカンベストセラーズ101 常盤新平(1986 旺文社文庫)
文庫を見つけるとつい買ってしまう常盤新平シリーズその1(その2も控えてます)。本書は70年代後半から80年代初頭頃の翻訳ものだけを取り上げた書評集。掲載作品の中で、今も読み継がれているような作品は多くないようだけれど、ジョン・チーヴァーの娘の小説だとか、へえーというようなのもちらほら。
蛇足ながら、旺文社文庫なんてあまり聞いたことないなーと思って検索したらこんなサイトが出てきた。
「ニューヨーカー」誌に掲載された短編のオムニバスもあるではないか。これは読みたい。