今日、店のマガジンラックに入れておいた週刊文春(11月14日号)にようやく目を通すことができた。どんなモチーフであれ文春=和田誠の表紙イラストが喫茶店にあったら馴染むだろうなーなんて思惑も多少はあったのだけど、特にこの号にしたのは、和田さんの追悼記事を読みたかったから*1。少し前に夏葉社のツイートで記事のことを知り、ささっと読める程度の分量だろうに図書館にも行く余裕がなかったので、売っているうちにと近くのコンビニで買ったのだった。
とはいえ、お客様がそんないきさつを知る由もない。マガジンラックのにぎやかしになるならそれはそれでと思っていたものの、蓋を開けてみれば自席で読んでおられる方をちらほら見かけた。喫茶店における自分の行動パターン*2を顧みると、あれば読むこともあるというか、文春はそういう週刊誌として位置づけられているので、自分の店でも同じような感じ*3で扱われているのかもしれないと思うとちょっと面白かった。
肝心の記事は追悼文の人選含めて短くも読みごたえある数ページだった。レミ夫人によると、和田さんは「目が覚めると幸せでワクワクして嬉しくてしょうがない」毎日を過ごされたとのことである。いいなあ。わたしも早くその境地に達したい。
話は逸れるけれど、2年前の和田誠回顧展@たばこと塩の博物館では、それまでに和田さんが描いた文春の表紙で一面覆いつくされたスペースがあって、あれは本当に圧巻だった。今だからこそもう一度観たいという方も多いと思われ、関係各位には是非とも関西方面への巡回展示を検討いただきたい。