これも昔から良く聴いていた一枚。店でもかけたくなって探し始めたものの意外と見つからず、Yさんに教えてもらったレコード屋でようやく入手できた。
店でジャズを流すのは昼過ぎからという日が多いのだけど、このアルバムについては朝一番でもピッタリはまっている。と思うのには、ある体験*1が影響している。
4年ほど前まで、市内北部のとある有名なパン屋さんの近くに住んでいた。週末くらいではあったものの、地の利を活かして朝早めの時間に訪れると、けっこうな確率で、あの独特のくぐもったようなアンニュイな感じの歌声が流れていたのだった。
4年ほど前まで、市内北部のとある有名なパン屋さんの近くに住んでいた。週末くらいではあったものの、地の利を活かして朝早めの時間に訪れると、けっこうな確率で、あの独特のくぐもったようなアンニュイな感じの歌声が流れていたのだった。
この方の生きざまを鑑みるに、朝から*2チェットベイカーですか??と思われる向きも多かろう。だがしかし!週末の朝、明るい日射しが差し込む店内、続々と焼き上がるパン、といったいささか出来すぎな情景と相まって、このアルバム*3が似合うのは朝、という刷り込みがすっかりなされてしまったのである。
レコード付属の解説によると、本盤の発売は1956年。8年後の1964年にはジョーパスのギターがダビングされた再発盤が好評を博したそう。ラス・フリーマンの控えめなピアノが効いたシンプルな編成を好んでいる自分としては、このコンボのどこにギターが入り込む余地があったのだろうと若干疑問に思いつつ、機会があれば聴いてみたい。