珈琲山居のブログ

京都市の珈琲店、珈琲山居(こーひー・さんきょ)です。こちらのブログから、お店に関するお知らせや日々のあれこれをお届けします。

日記(4/23~24)

4/23(木)
 朝刊一面、接触8割減に届かない現状と更なる取り組みについて等々。オンライン帰省などといった脱力ワードはともかくとして、一連の自粛ムードに多少なり追い打ちをかけそうなインパクト。東京都は都民をイニシャルで区別してスーパーへの入店規制に使うことを検討しているらしい。前職で中国にいたとき、現地で運用されていた排ガス規制策*1を思い出した。さらに読み進めていくとマスクの記事で友人が載っていてびっくり。近況報告がてらメールしたら返信でオンライン飲み会のお誘いを受ける。そういえば同じメンツで一年前にも開催していたわけで*2、今にして思うと時代を先取りしていたのか…。樺山記者が春の古書祭目録に関連して三密堂書店にちらっと触れていたり、「新型コロナ考」に東浩紀が書いていたりと今日は雑多に面白い記事が多かった。
 開店前に店内家具の移動。喫茶営業を休止していることがわかりやすいように、店の手前と奥を衝立で区切ることにした。入って正面に衝立を置く配置になったので例の刺繍が前より目立つ。
 しかし、いざ開店してもなんだか落ち着かない。場所は同じだし、新しいことをしているわけでもないのに。たかだか4カ月といっても、喫茶の流れや動き方が染み付いていたらしい。まあでも昼間から大テーブルに着いて仕事をするのもそれはそれで快適。途中、自分用の珈琲まで淹れてSOHO気取りの時間を満喫した。でもこの時点で既に、やっぱりこの居心地の良さ独り占めするのもったいないなー、早く喫茶再開したーいという心持ちになっている。こうなったらこっそり誰か招くか?・・・とはいえ時節柄、誘われた方も困るだろう。さりとて完全予約制だとかにするのは喫茶店っぽくない。でも今だったらそれくらいハードルを上げた方が却って安心して来てもらえるかも・・・。うーん。
 そんな葛藤まみれな状態を知ってか知らずか、今日は喫茶目当てとおぼしき方のご来店や問合せの電話が複数。その度、自分に言い聞かせるように「落ち着いたら再開します」と答えつつ、何がどうなったら落ち着いたことにしていいのだろう・・・とまたまたループするのであった。
 閉店間際にOさんが来られ、最近の時間の使い方からギターの話に。長い間かけてお気に入りの一曲をさらい、少しずつ上達していくのが佳いと。この機会にウクレレの練習を再開した妻も加わり話が盛り上がる。確かにこんなときでないとできないことはたくさんある。重厚長大なロシア小説は手元にないけれど、まだまだ読んでいない本は山積みなのだ(結局読書か)。いっそのこと、積ん読の解消と緊急事態宣言の解除、どちらが早いか競い合うのもいいかもしれない。
夕食:豚挽肉と蒟蒻、野菜炒め煮、蒸し野菜と豆腐(豆腐は鹿島屋4連パック、スーパーで買うときの我が家の定番)、新たまねぎと人参味噌汁、春大根糠漬け、アーモンド粉と切干大根入りご飯

4/24(金)
 朝、焙煎3セット。朝食後、新聞を買いに行くついでに建勲神社へ。最近運動不足が深刻さの度合いを増しているので、あそこなら近場だし、階段の上り下りなら多少は運動になるかなと。今日は初めてということで恐る恐る4往復。足に重りを巻きつけているかのような上り心地を十二分に味わい、体力筋力の著しい低下*3を実感。頂上から船岡公園を経由して戻ろうと適当に下りていったら、意外と入り組んでいて途中で方向を見失う。やっと下まで着いたと思ったら楽只小の近くだった。公園に人が集まりがちとの報道に反して人出はまばら。朝だったから?それにしても、体育科目をはじめとしてあらゆる運動を忌避し続けてきたわたくしが、自発的に走ろうなんて思い立つとは。緊急事態ここに極まれりである。ちなみに新聞は景気の急激な悪化を伝えていた。わかっとるわい、何を今さらという感じ。
 開店後は腰を据えてハンドピック。のつもりが手紙や電話で豆のご注文をいただき、途中から発送準備に追われる。通販サイトがないという事情もあるけれど、わざわざ手紙や電話でというのはちょっと嬉しい。夕方、Mさんとお話していて、自分達の間で最近話題になっていた検証テキストを読ませてもらえることになった。楽しみ。閉店後、焙煎2セット。
夕食:魚々ウインナー(安全農産)と椎茸グリル、豆腐(あらいぶきっちん木綿)と野菜蒸し、ほうれん草おひたし(ベジサラの甘いやつ)、味噌汁、もちきび入りご飯

*1:車のナンバーによって通行してよい日が決まっていた

*2:そのときは盛岡―京都

*3:元々なかったのだから低下のしようがないともいえるが