CDだけで持っている音源が聴きたくなってCDプレーヤーを買ってから、ちょうど1年くらい経ちました。でもなぜかその後も、買うのはレコードばかりです。京都レコード祭りほど大規模なものでなくても、数店舗合同の即売会みたいなレコードフェアって、実はそれなりの頻度で開催されているのですよね。その手のイベントにこまめに通っていると、じわじわと枚数が重なっていくのは言うまでもなく。
どこかで整理しないといけないのですが*1、長年しみついた習慣に、出先でかかっていた曲を目ざとく(耳ざとく?)チェックする、というのがありまして。またレコードを買うようになり、引っかかる曲が増え、比例して手元の音源もまた増えていくスパイラルからどうにも抜け出せずにいます。ただ、出先でチェックといっても喫茶店での巡りあいが殆どですから、ご店主に直接尋ねればスルスルと詳細が判明し、労せず良い音楽と出会うための貴重な機会になっているのも事実。最近は別々に訪れた珈琲店などで、こんなようなアルバム3枚に引っかかりました。目下それぞれレコードで探し中。各ご店主の皆様にはこの場をお借りしてお礼申し上げます。
あ、長いこと全然紹介できていませんが、当店で流している音楽の半分くらいは、入手したての音源です*2。随時覗きに来ていただければ幸いです。
Songs for Dintingue Lovers / Billie Holiday
1957年録音。ビリーホリデイなのにオールドタイミ―な雰囲気薄く、洗練された編成と音なのが新鮮。同じレコーディングセッションの音源「Body and Soul」もWEBで聴いてみたけれどこっちの方が好みだった。
エリントンのピアノソロまたはトリオ作品
モンクのようなタッチのピアノでエリントンナンバーが立て続けに流れていたのが気になり、訊いてみたらエリントン本人だった。かかっていたのがレコードではなかったので、まだ同じアルバムには辿り着けていない。実際、このThe Duke Plays Ellingtonも曲順などがちょっと違う。もしかしたらCDのみの編集盤だったかも。情報求む。
Shelly Manne & Co. / S.T.
1944年録音、1965年初リリース。リラックスした雰囲気とスタンダード中心の選曲いずれも非常に良し。調べてみるとシェリーマン駆け出し時代のセッションらしい。ミュージシャンのクレジットを見せてもらうも、ジョニーホッジスくらいしか知らず。
そういえば自分が店で流している音源についても、ときどき尋ねられることがありますね。これまでを振り返ると、渋谷毅トリオ(1977年の”COOK NOTE”)、チャーリーバードのギターソロクリスマス盤、グールド演奏のバード&ギボンズ作品集あたりは何度となく、これ今も買えるんですか?と聞かれたものです*3。