珈琲山居のブログ

京都市の珈琲店、珈琲山居(こーひー・さんきょ)です。こちらのブログから、お店に関するお知らせや日々のあれこれをお届けします。

最近、棚に追加した本(1)

 今週は残念ながら植物園には行けずじまい。先週はテーマパークみたいな賑わいでちょっと落ち着きませんでしたが、桜も終わって園内の人出はおおむね平常モードに戻ったようです。その代わり昨日は久々にフリーで外出。予定の合間にKeithさんの展示*1を観に行き、ナイスなポストカードを手に入れました。

 さて標記の件。ブログに載せられていないまま数カ月経ってしまったものもありますが、本は相変わらず細切れに読んでは店の本棚に追加、順次閲覧の用に供しております。明日、明後日は雨の予報ですから、それならそれで本読みには好適かと。以下、主だったものだけざっとご紹介。

わたしが市会議員になったら/井崎敦子(編集グループSURE, 2022)

 タイトルからは政治家によるステートメントの類を想像してしまうかもしれないがさにあらず。無所属で立候補することの意義などなど、市議選や地方政治をテーマに井崎さんを囲んで何でも聞いてみようという趣旨の一冊。鼎談司会者の黒川創氏から井崎さんへの質問が非常に率直で核心を突いたものばかりなので、ライトな内容ながら読み終えても物足りなさを感じることがない。時節柄もう少し早く紹介したかったものの、100ページちょっとのボリュームだし、日曜までならまだ間に合うでしょう。投票までに是非一読をすすめたいです。

 

天使日記/寺尾紗穂(スタンドブックス, 2021)

 矢萩多聞さんの「本とこラジオ」で知り、猛烈に読みたくなって入手。表題作はある時期に天使と交流するようになった著者の長女を観察した記録。これが相当面白い。ファーストアルバムの『御身』は昔良く聴いたなーと思って調べてみたら2007年発売だった。16年前か・・・!

 

製本と編集者/笠井瑠美子・編(十七時退勤社, 2022)

 ZINE『日日是製本』シリーズの著者によるインタビュー集。インタビュー本が好きなものでこれもまた面白く読みました。ちなみにデザインを手掛けたのはdee's magazineの千葉さんであります。

 

小さき者たちの(ミシマ社, 2023)

 刊行記念イベントのひとつに本屋Titleの辻山さんと著者との対談があり、先にそっちを押さえてから本書を購入。両氏の対談は読み終えてからアーカイブ配信で聞きました。おくればせながらミシマ社刊の旧著『うしろめたさの人類学』と『くらしのアナキズム』も同時期に読みまして、三冊揃って並んでます。

 

喫茶店のディスクール/オオヤミノル(誠光社, 2023)

 全然書店に行けないでいるうちに早二刷。周りで読んでいるひとがやたらいっぱいいて、今年有数の話題書なのではと感じておりました。前著『珈琲の建設』同様、うなずけるところ多し。

*1:壬生のYAK KYOTOにて、4/9まで。当ブログ過去エントリ参照