珈琲山居のブログ

京都市の珈琲店、珈琲山居(こーひー・さんきょ)です。こちらのブログから、お店に関するお知らせや日々のあれこれをお届けします。

ARCHIVのアーカイブ

  バロック期以前のレコードを探していると、しばしば「ARCHIV PRODUKTION」というシリーズに行き当たる。妙にマニアックな感じがするので調べてみたら、このARCHIV*1はグラモフォン(独)の音楽史研究部門として、1947年に立ち上げられたレーベルであった。リュートの作品もいろいろ出ており、店主は最近「ヨーロッパのリュート音楽 第2集イタリア編」というのを手に入れた。リュート演奏はコンラート・ラゴスニッヒ(レコード帯の表記。ネット検索するなら「ラゴスニック」のほうがヒット数が多い)。
 近年、ARCHIVの音源はCDで復刻され、50枚とか55枚とかそういう単位のボックスセットがリリースされている。Amazonでは50枚のが1万3千円。わざわざレコードを探す気が失せますな・・・。上述のリュート音楽も5枚組のCDがあるらしい。

アルヒーフ1947~2013(55CD)

アルヒーフ1947~2013(55CD)

 

  話は逸れるけれど、最近リュート音源としてはもう一枚、レスピーギの「リュートのための古代舞曲とアリア 第三組曲」(カルル・ミュンヒンガー指揮)を格安で手に入れた。こちらはB面にペルゴレージ室内楽曲を収録。どちらも知らない作曲家だったけれど、ペルゴレージはちょっとブラームスっぽい感じの落ち着いた曲調。レスピーギの方は昔、「シチリアーナ」という曲がカゴメのCMに使われたそう。こちらは日本のリュート奏者つのだたかし氏による演奏でCD化されている。

 さらに逸れるついでに。つのだたかしつのだ☆ひろ(ドラマー)、つのだじろう(漫画家)は実の兄弟なのですってね。以前、お客様とリュートについて話していた折「つのだたかし」のつもりで「つのだじろう」と言ってしまったところ、彼らは兄弟なんですよという反応が返ってきて、おもわずつのだたかしの恐怖マンガに出てくるような表情*2で驚いてしまった。